子育てと仕事は別だと思っていませんか:理念1 子育ても仕事も同じようにチームで取り組む会社風土を作る。
経営者
「えっ?職員の子育てを職員が見る?子育てと仕事は別だろう。大事な専門家である職員に、子育ての手伝いをさせるなんて悪いよ。本末転倒だ」
企業の子育てに理念を作る 子育てフィロソフィ代表 心理学博士の山本ユキコです。
子育ても仕事も、「私でなくてはいけない案件」と、「私でなくてもいい案件」があります。
私でなくてはならない案件の例は
仕事なら
私でなくてはいけないとの約束、クライアント
私でなくてはいけない会議など
子育てなら
園・学校行事
子どもの検診など
(家族でこの子育て案件は回すことはできますが、シッターさんなどの外部委託の子育ての人に任せようとするのは、問題が出るケース例です)
それぞれ、私が行かなくてはいけないものには、「私が」行きましょう。そして、私でなくてもいいが、誰かが行かなくてはいけない案件はチームメンバーに任せてしまいましょう。
私でなくてもいいが、誰かがいかなくてはいけない案件は
仕事なら
特に私の発言の必要がない定例の会議
私の必要はない約束やクライアント
子育てなら
いつもの子どもの習い事の送迎
突発的な園・学校の休みの時の子どもの見守り
「父・母」が子育ての「私でなくてはいけない」案件に取られてしまうなら、仕事を代わりにチームメンバーがフォローすればいい。
子どもの運動会に行く「私」に変わって、定例会にチームメンバーが代わりに出ればいい。
仕事の「私でなくてはいけない案件」の時に、子育ての「私でなくてもいいが、誰かが行かなくてはいけない案件」が起こってしまい、ほかに行ける人がいないのなら、会社のチームメンバーが子育ての案件のフォローしましょう。
子育ての案件は子どもの父と母が仕事を融通しあいながら、(場合によっては祖父母も入っています)何とか回しているでしょう。でも、突発的な案件が起こりやすいのが子育てです。この子育ての案件にも企業のメンバーがサポートとして入るのです。
自分が行かなくてはいけない、クライアントとのミーティングに、突発的な子どもの園の休業が発生して、夫も仕事が抜けられない。「私でなくてもいいが誰かが見ていなくてはいけない」でも、誰もいないでピンチ。という案件には、同じ営業チームのメンバーが、「私」のミーティング中に子どもを見ればOKです。
それぞれの案件が仕事か、子育てかをみるより、「私以外に代替可能かどうか」を基準に見て、職員同士がサポートできるようにしてみてください。そうすることで、子育て中の社員が働きやすくなるでしょう。
働きやすい職場では、すでに自然発生的に行われています。