山本ユキコの子育てフィロソフィ

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睡眠時間世界ワースト1位 日本人の女性と乳幼児は世界一眠らない

子育てに理念を 子育てフィロソフィ代表の山本です。

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日本人女性の睡眠時間は世界ワースト1位

2014年のOECDジェンダーデータ、Time use across the word のデータで、

日本人女性の睡眠時間は、世界ワースト1位であるという不名誉が明らかになっています。

www.oecd.org

 

女性の睡眠時間

ワースト1位 日本 458分(7時間36分)

ワースト2位 韓国 462分(7時間42分)

ワースト3位 メキシコ 488分(8時間8分)

 

 

また、男性も男女合わせた結果も、ワースト1位の韓国について日本は第2位でした。 

男性の睡眠時間

ワースト1位 韓国 461分(7時間41分)

ワースト2位 日本 472分(7時間52分)

ワースト3位 イギリス 476分(7時間56分)

男女合わせた睡眠時間

ワースト1位 韓国 461分(7時間41分)

ワースト2位 日本 463分(7時間43分)

ワースト3位 イギリス連邦 484分(8時間4分)

 

睡眠時間が短いことは、なにか問題があるのでしょうか。日本の睡眠時間の少なさは、勤勉な証拠であるなんて思っていませんか。

 

睡眠不足が経済損失を産んでいる

問題は大ありです。睡眠不足が原因で、遅刻、欠勤、作業効率の低下、あげくの果てには交通事故も起こってきます。

睡眠不足が経済損失に与える影響を、日本大学医学部教授の内山真博士が試算したところ、3兆5000円もの損失があるとしています。

 内山真, 睡眠障害の社会生活に及ぼす影響と経済損失 (特集 睡眠障害と精神衛生,付随する社会問題) 日本精神科病院協会雑誌 31(11), 1163-1169, 2012-11 

 

乳幼児の睡眠時間も世界ワースト1位

そして、睡眠時間の短さは大人だけの話ではないのです。

ペンシルバニアこども病院・セントジョセフ大学所属の小児精神科の心理学者、ミンデル博士らが2010年に行った 0~3 歳を対象にした世界 17 か国での調査研究で、日本の乳幼児の睡眠時間が世界ワースト1位であることが明らかになりました。こちらの、母親向けのサイトに詳細は寄稿しています。

itmama.jp

日本の乳幼児の睡眠が短い原因は、日本の大人の睡眠不足に引っ張られているからと考えても、発想の飛躍とは笑えないでしょう。乳幼児の睡眠不足は大人の睡眠不足からの派生的な現象ではないでしょうか。

 

社長、管理職の皆さんは日本の未来のために職員は定時に返してください。長時間労働の是正がホットなニュースになっていますが、この睡眠時間の短さの連鎖を断ち切るために、特に、子育て中の女性、男性は早く帰して、子どもとの時間と早く寝かしつけができるための時間を作ってください。

そして、まずはこれを読んでいるあなたの睡眠時間を増やすこと。睡眠時間をもっと増やしていけば、日本人の幸福度も生産性も上がるはずです。

 

とある小学校の睡眠の教育の取り組み

大阪の公立の小学校で、あまりにも遅刻が多いために、睡眠の教育を始めたところ、遅刻の改善、学力の向上もみられたそうです。

headlines.yahoo.co.jp

 睡眠について学んで、適正な睡眠時間を確保すること。この意識が、睡眠時間ワースト1位の日本には欠けています。

 

まずは、あなた自身が睡眠をもっととりましょう。

日本人の平均睡眠時間が増えれば、仕事の作業効率は上がり、交通事故は減り、子どもの学力は上がり、日本の未来が明るくなるような変化が起こるはずです。世界ワースト1位の睡眠時間を世界の標準に戻すだけで、日本はもっと良くなるはずです。

 

寝かしつけをお伝えする書籍を書いています。

赤ちゃんがぐっすり寝てくれる奇跡の7日間プログラム

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 極端に偏らず、分かりやすい内容が受けて、小児科のお医者さんに紹介をいただいています。ありがとうございます。

子育ての理念を作るワークショップを行います

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御社に合った、子育ての理念、方法の策定を一緒に行います。ぜひ、力にならせてください。