子育てに価値観の違う、多数のメンバーがかかわるためには理念を作ることが有用
子育てに理念を 子育てフィロソフィ代表の山本です。
子育てに多数の人がチームとしてかかわるために、理念を作る
なぜ、子育てに理念が必要なのでしょうか。
先週の記事に、企業が本気で取り組んでもらうために、理念が必要であることを書きました。
今回はもう一つの理由。子育てに多数の人がチームとしてかかわるために、理念が必要であるのです。
多数の人がかかわるときに、ルールをたくさん作って、やっていいこととやってはいけないことを規定するという方法もあります。
ルールが不要な集団もある
しかし、すべての集団で細かいルールが必要であるというわけではありません。
例えば、私がやっている合気道なのですが、会則などは最小限の月謝くらいで、その他、不文律の掟のようなものを共有しています。
道場では、道場の価値観と目的を共有(無理に言語化すると、「先輩と先生に対しての敬意を持ち、後輩を育て、合気道を楽しく行い、人格の向上を目指す」というところでしょうか)しているので、細かいルールがなくても団体が回るようになっているのです。これは、何年もかけて言葉にできないルールを先輩から受け継ぐのです。
子育ても、多分、技の世界のように、価値観とともに方法論を見て学んでくるストラテジーで受け継いできたのでしょう。
だからなのか、子育てに理念というと「子育てに理念って、どういうことなの?」と違和感を感じる方が多数です。
しかし現在、子育てについては、技の世界のような先輩からの不文律の学びが途絶えています。そこを、みな手探りで方法を作って行っています。身近な家族だけなら、そのやり方でもいいでしょう。
でも、その他のメンバーが子育てにかかわるには、その方法ではトラブルが起こる可能性が高いのです。
価値観と目的が一致していない集団ではルールが細かく必要
価値観と目的が一致していない集団では、ルールがなければ、なかなかうまくいかないのです。もちろん、これをルールをいちいち作って対応するという方法もあります。
子どもを遊ばせるのは1時~3時。場所は、近くの○○公園か、○○グラウンド。それ以外は保護者の意思を確認してから連れていく。
食事は、一日3回とおやつ。食事内容は、保護者が準備をする。
など。
もちろん、ルールも大切ですが、あまりに細かくルールがあると、なかなか不測の事態に対応ができません。それに、ルールが多いところで活動するのは窮屈でなかなか面白くなく、参加するメンバーの気持ちがなえてしまいます。
折衷案としての「理念」づくり
そこで、ルールはできるだけ少なくし、そこを「理念」を作って、価値観を共有することで、メンバーの自由度を残しながら、みんなが同じ方向を向いて進めるようにすることが、結果として効率的なのです。
社内の多くの人が、子育てのチームメンバーとしてかかわって行くには、子育ての理念が有効なのです。
子育ての理念を作るワークショップを行います
御社に合った、子育ての理念、方法の策定を一緒に行います。ぜひ、力にならせてください。