保育園に行っても、母親が見ても子どもの発達や知能に差はない
子育てを会社でシェアしよう。心理学博士の山本ユキコです。
「保育園にあずけられるなんてかわいそう。と夫や義母に言われて預けるのをためらいます」と、相談を受け、「保育園がかわいそうなんてこという人が、まだ世の中にいるのか!」と正直びっくりしました。が、結構いるようです。
アメリカの国立小児保健・人間発達研究所の赤ちゃんを産まれたときから成長をずっと追って行った研究で
保育園に行っている子どもと、母親が家庭で養育している子ども
母親が家で養育した子どもと、保育園や祖父母など、母親以外の養育の手があった子ども
どれにも、発達や性格、知能の差はないことは明らかになっています。
保育の質と子どもの発達 アメリカ国立小児保健・人間発達研究所の長期追跡研究から
- 作者: 日本子ども学会,菅原ますみ,松本聡子
- 出版社/メーカー: 赤ちゃんとママ社
- 発売日: 2009/08
- メディア: 単行本
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赤ちゃんだって、へとへとの母親とずっと一緒にいるより、保育園に行く方が、お友達と素敵なプロとしてにこやかな保育士さんと楽しい時間が過ごせるのです。そして、同年代のお友達と遊ぶのは、赤ちゃんにはすごくいい刺激です。
そのあとに、リフレッシュしてニコニコの母親に会えるなんて、赤ちゃんにとっても幸せでしょう。母親一人が赤ちゃんを無理して養育して、母親がウツ的傾向になるほうがはっきりとしたリスクです。
赤ちゃんはチームで育てるべきです。地域や血縁のグループが子育てのチームとして機能しない今、子育てのチームは企業が組織するべきです。これからは、会社が社員の子育てチームを組織して、子育てをシェアしましょう。